これまでで一番心の制御方法として勉強になった本 草薙龍瞬さんの「自分を許せば、ラクになる。ブッダが教えてくれた心の守り方」を読みました
この本はとある様々な怒りが心に渦巻く一人の男のストーリーを軸として、
怒りとはなんなのか?
怒りを解消するにはどうしたらいいのか?
怒らないためにはどうしたらいいのか?
ということを仏教での教えを基に説いた本です。
これまで様々な心に関する本は読みましたが、僕の中ではこの本がもっとも腑に落ちた心の変化の話をきちんと言語化している話で、今でもここで覚えた方法は心が不安定になったり、怒りが生じた場合にそれを抑えるテクニックとして有効的に働いてくれています。
怒りとは?
怒りの原因は刺激+反応により生まれると言います。
どういうことなのかともう少し読み進めてみると、刺激というのは例えばここでは人からイヤミかもしれません
人からのイヤミというのは物理的に解釈すれば空気の振動が耳に伝わり、それが脳に信号を送り言葉として伝わった。
文に起こすとそれだけの現象です。ここまでが刺激となります。
そしてそれに対してそうして理解した言葉をただ単純に言葉として理解しただけであるならばそこに怒りが生まれません。
しかし、そこに怒りで反応した場合にはそこに怒りが生まれます。
当然と思われるかもしれませんが、文字に起こしてみるとこうも言えます。
怒りの原因は空気として伝わった音の解釈に対して、自らが怒りで反応したことで生まれているということになります。
僕自身も文に起こすまでは、自分が怒ったのは誰かに何かを言われたからじゃないのかと思ってましたが、この文章を読んで、なるほど、そういう解釈もある。
それにその解釈の方が自分でコントロールできるんじゃないのかと思ったわけです。
まあ、実際にやれと言われるとなかなか難しい概念ではありますが笑
そしてその反応してしまった怒りという感情はその相手がいなくなったからといってただちに消えるものでもありません。
そこに相手はいないのに何に対して我々は持続的に怒りという感情を持ってしまうのでしょうか?
正解は自らの記憶にある妄想に対してです。
当然ですが、同様の状況で目を閉じてしまえば自分の視界から相手は消えます。
しかし、怒りは消えていないと思います。
目を閉じてなお見えるものは自分の妄想であると言います。
例えばこのときに後ろの人にいきなり今からお前の背中にトロロを流し込んでやるぞって囁かれたとします。
大概の人は、驚くと思います。
ではその一瞬、思い浮かんでいたいやなことを言う人はまだ見えているのでしょうか?
見えていないと思います。
つまるところ別の刺激に対して今度は驚きという反応を返したことで怒りという古い反応が上書きされたのです。
なんとなく怒りをコントロールするすべが見えてきませんか?
ただ、これでも問題は残ります。そうした相手とどうやって関わるべきかモヤモヤするのです。
関わらないで済むならいいかもしれませんが、そうでない場合も多いでしょう。
しかし、「関わり方」と「今の自分の心の問題」は分けて考えることはできるはずです。
そしてこの本にはこうした心の反応をベースにそれをニュートラルにする方法について紹介しています。
瞑想、千歩禅、妄想ウォッチ、怒った出来事を書き出す、といった心の観察や、心の揺さぶりを落ち着かせる手法などです。
現代は以前に比べて自分の心に刺激を送ってくるものは非常に多いとされます。
何かと言えばインターネットの存在です。
僕たちはこの世界に慣れてしまっていますが、ひらけば世界中のあらゆる情報が自分たちの中に流れ込んできます。
それは、自然と嬉しくなるもの、悲しみを覚えるもの、怒りを覚えるものなど様々です。
そうした中で日常でも受ける刺激に心は必要以上に消費を迫られています。
本書で学んだことは、心の反応は先ほどのトロロを背中に流し込むという例の通り、本来であれば一瞬で消えるということです。
しかし、本来であれば一時的な反応であるはずの心に、強い刺激を受けると記憶や感情に残ります。
そうすると今度は心は忘れないようにするために次のような反応をすることになります。怒りを継続するために怒る理由をあれこれと考えたりです。
このように執着するという現象が生まれてしまいます。
この本を読むとこうした状況に対してどうすればいいのか見えるようになり、
少しでも心への負担が減らすように慣れると思います。
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