人の人生には一定のバイオリズムがあり諦めなければ次のステージにいける! 田中克成さんの「成功のバイオリズム 「超進化論」」を読みました
この本は著者さんが経験し、さらに自分だけに起きた現象なのかを確かめるべく、500人以上のいわゆる成功者と呼ばれる人たちにインタビューをし突き止めた人生における共通的なバイオリズムについて書かれた本です。
人生におけるバイオリズム、それは「成長期」から始まり、「停滞期」→「活動期」→「過渡期」と進み、再びステージをあげた状態で「成長期」へと進む。
そんなバイオリズムです。
そしてやることなすこと全てが裏目に出たり、それによって諦めるという選択肢が出てくるのは、この中のうち過渡期にのみ発生すると言います。
人は誰しもがこの過渡期を経験します。
しかし、大抵の人はこの過渡期でやめてしまう。この過渡期を乗り越えた人こそが次のステージへと進み、新たな成長を手にするということを書いています。
実際に著者の方が500人以上のインタビューで0歳から今に到るまで、どの年代でどういうことが起こってきたかを書き起こし、人に起こっていた共通点を見つけ出したものになります。
自分の人生を少し思い返しても、思い当たるところはあるのではないでしょうか?
本当に辛いと考えていた時期にどういう行動をしたか。
諦めたのか?粘ってたえたのか?
何れにせよ言えることは、自分がもしも何かを諦めたりやめたりしているのは、そういう時期ではなかったでしょうか?
逆にそういう時期もあったが、耐えたぞという人については、自分自身は今異なるステージにいるのではないでしょうか?
この過渡期を抜ける選択肢は3つあると言います。
1つ目は、何もしないで時が過ぎるのを待つこと
2つ目は、自らの可能性をここで諦めてしまうこと
3つ目は、「当たって砕けろ」の精神でなりふり構わず前に出ること
この3つ目の選択肢を選べたときにある一種の「覚悟」が決まります。
その覚悟こそが、思ってもみなかった人との出会いや結果に繋がり、次のステージへのブレイクスルーが起こります。
そして次に訪れるのがやることなすことが全てうまくいく、成長期というやつです。
過渡期によりこれまでの価値観やプライド、そして自信が破壊され、上のステージからの救いの手を素直に取ることができる。
そして、わらにもすがる気持ちでつかんだものを話さないように素直に愚直にやり続けることができる。
そんな状況であるからこそ、人は成長し、すでにそのステージにいる人からのアドバイスによる行動は確実に自分自身を引き上げていきます。
しかしながら、残念なことに人は慣れてしまいます。
最初はわらにもすがる思いだったものが、だんだんとそうでは無くなってきてしまう。
そんなときに人には次の状態が生まれます。
だんだんとそこでの成長に慣れてくると、今度は色々とやってきたことに対して承認の欲が生まれてきます。
ここまでやってあげたのにとか自分は大事な予定をおいても時間を作ったのに遅れるなんてとか、要するに有頂天状態に陥ってくる。
成長の鈍化した自らのモチベーションを人からの感謝とか大切に思われていることにより保とうとする姿である。
しかし、そこには自分でコントロールできない外的な要因が含まれている。
こんな風に自分以外の人や物に責任を求め始めてしまう「停滞期」が訪れる。
こうなってくると、次第にやる気やモチベーションは失われていき、人や物のせいにしていくようになる。
そして自分なんてと悲観することも多くなっていく。
この時期にも死にたいとか消えたいなどの感情が過ぎることもあると言います。
しかし、この時点では実際に行動を起こすエネルギーが少ないとも言われます。
ここから誰も助けてくれない。誰も救ってくれないという思いが駆け巡り一転、だったら自分でやるしかないという思いが芽生えます。
そうやって自ら積極的に活動を起こしていく「活動期」に入ります。
しかし、大きなことで一発を狙うだけの自信はこの期にはありません。
だから、目の前にある当たり前のことから手をつけ始めていきます。
整理整頓や案件の整理、挨拶など本当に誰でもできることからです。
そうやってできることの積み重ねにより少しずつ自信を取り戻していき、終えた時にはやがて失速していた行動が加速を始めていきます。
行動が加速を始めると周りからの信頼や評価も上がり、相談事や頼まれごとも増えていく。
しかし、自分自身に自信を取り戻したことで俺が正しいだったり、私が正しいといった傲慢さが戻ってくるようになります。
そして、やがてはその傲慢さ、正しさを押し付けるようになっていきます。
そんな傲慢さは周囲にいた人たちを離れさせていきます。
そしてやがては一人になっていき、再びやることなすことが裏目にでる「過渡期」へと突入してくことになるという話です。
この話から学んだことでもっとも大きかったのは人は誰しもが過渡期にのみ諦める、もしくはやめるなどの部分です。
つまり今もしも自分自身が何かをやめたいだったり、諦めようとしているのであれば、いったん立ち止まって考え見る必要があります。
本当に自分がやりたいことではなく、考えた結果、違うことをやるべきだという判断のもとそれをやめたのであればそれは構わないでしょう。
しかし、今うまくいってないから。今やりたくなくなってしまったからという感情論やキツさでの判断をしようと思っているのであれば、この本のバイオリズムを思い出して欲しいと思います。
今直面している厳しさの先に次のステージが待っています。
本書の著者さんがこの本で伝えたいことは、「諦めないで欲しい」ということ。
本当にどんなときでも諦めなければ必ず人生は好転するのだということを、自分の人生を500人の人たちの人生を聞いて回り解き明かしてくださったのです。
成功のバイオリズム[超進化論]―あきらめなければ人生は必ず好転する―
- 作者: 田中克成
- 出版社/メーカー: きずな出版
- 発売日: 2016/01/08
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