お前の質問テンション下がるんだよ!もっとモチベあげる質問をしろ!と言いたくなる 板越正彦さんの「仕事が変わる「アゲる」質問」
この本に書かれていることは世の中で多くある、いわゆる「何で出来ないの?」とか「やる気あるの?」とかそういった心を不愉快にするような質問の仕方ではなく、
質問をしている相手のモチベーションを高め生産性、そしてスピードを上げるための質問をするにはどうしたらいいのか?ということを自身の経験をもとに書いてる本です。
本書では心を不愉快にするようなダメな質問を「サゲる質問」。
モチベーションを高め、生産性やスピードを上げる質問を「アゲる質問」として区別しています。
実験としてはサゲる質問も短期的には効果を発揮するらしいです。しかし、長期で見てみると、こういった質問を続けている人間は最終的には見放されてしまうと述べています。
アゲる質問には質問をしている人間に自発的にモチベーション高く動いてもらうためのものです。
それは部下であったり、仕事を頼む相手で会ったりするかもしれません。
本書では上司と部下のことが挙げられています。
基本的には部下側の人間が批判されているとか怒られていると受け取られてしまうようなニュアンスの質問はすべてサゲる質問です。
こう言われると「やる気あるの?」とか「なんでできないの?」は完全に論外だとわかりますね。
自分ならその場でテンションがた落ちだし、ただでさえ自信ないのに完全に魂抜かれた感じになってしまうと思います。
この本を読んでいると上司のある程度の小言にも、こいつ今サゲる質問してるな。自分で生産性下げてんのわかってんの?みたいな感じで若干余力ができるようになります。
逆にアゲる質問をしてくれるような場合はその意図をくみ取れるようになり、その上司への信頼も増すことになります。
色々な例を挙げられているので全部を紹介することはできませんが、共通して言えることは押さえつけるような質問ではなく、質問した相手に考えさせて自分で答えを出せるよう誘導するような質問がアゲる質問だととらえています。
難しいように見えるかもしれませんが、例えばすごく仕事を抱えていてそれがゆえに仕事がうまくいってない相手に「なんで仕事できないの?」などと言っても、モチベーションが下が未来しか見えません。
そういった相手にであれば、例えば「今何をやればチームに一番貢献できるかな?」とか、「一つだけ仕事をやるとしたら何がいいと思う?」など、相手が困っている部分を絞ってあげた上で考えさせるような質問が効果的です。
サゲる質問をしないこつはその質問をしたら質問している相手にどういう影響を与えられるだろうということを一拍考えることが重要です。
もしもそれが相手の心を揺さぶりマイナスにしかなりそうになりならその質問は避けるべきでしょう。最終的に自分に返ってくることになります。
自分自身はそこまで怒れないタイプの人間なので質問により相手のモチベーションを下げないことには気を使ってきたつもりです。
しかし、それでもそういった質問というか問い詰めをやってしまったなと思い返す部分もあります。
逆に自分の上司からの質問に対して不愉快になったりすることもあります。
この本により少しだけなぜ自分がああいった嫌な気持ちを抱くのかその正体が見えました。
日常的の中でよく使う質問というテクニックを進化させてくれる良い本です。