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最強の呪文、リアプレイザル。ストレスは消える 鈴木裕さんの「最高の体調」

この本には現代でよくある、疲労、肥満、不眠、不安、病気、老化等で言われる、

いわゆる体調不良というやつの正体を人間の歴史やこれまで行われてきた多くの実験からなぜそうなったのかというところに迫ろうとする本です。

 

内容は難しくなく、かなり読みやすい文体で仕上がっているので、読書が苦手な人でも読みやすいのではないかと思っています。

 

現代において昔と何が変わったのか、まず最初の一つとして摂取カロリーがかつてないほどに上がっているということに言及しています。

確かに周囲には高カロリーなものがあふれかえっていますね。

自分もついつい手を伸ばしてしまいます。

 

そもそも人にとってカロリー自体は貴重な資源です。だから人は高カロリーなものを好むように脳を作り変えてきたという話をされています。

人自体がそういう設計になっているので自らの意志だけで肥満に立ち向かうのは時間の無駄だと言及しています。

だからダイエットには何かしらの楔が必要なんですなー。

 

パレオダイエットというのがあるみたいですね

自分もあまりしらないですが、旧石器時代の食事法を取り入れていくみたいでですが、

著者はこれにより半年で体脂肪が35%から12%まで落ちたといってるので、興味がありますね。

 

現代人でた体調を気にする人は、体が炎症しているのだといいます。

人の細胞レベルで起こる火事のようなもので、様々な不調の原因だと考えられています。

 

もう一つが不安ってやつです。

自分もときにこれにさいなまれることがあります。よくわからないけど何かが不安。

覚えのある人もいるのではないでしょうか?

ただし、現代人と古代の人が感じる不安の性質は全く異なっているといいます。

本書ではこの2つの問題の解決の糸口として、体の炎症には、腸と環境とストレスに対して言及しています。

一方で不安に対しては価値と死と遊びにフォーカスして語っています。

それぞれの解決策を簡単にですが見ていきます。

 

まずは腸です。

この中で面白い例を取っています。

数年来の友人がいてほどなく共同で暮らすようになりました。

友人には住む場所を提供し、代わりに友人は炊事や洗濯をすべてやってくれます。

その友人なしでは生きていくことができないほどになりました。

しかしこの関係に異変が起き、助けてもらった恩を忘れて追放。めげずに戻ってきてもさらに追放。

 

これが腸で起きてることだと本書は言います。

友人の正体は腸内細菌のことだそうです。

腸内細菌は実に素晴らしい働きをします。多くの細菌が住んでおり、それぞれに特異分野があります。

抗生物質を使うとこの腸内細菌が大量に死ぬそうです。これまで病気を、治すためにつかってきましたが、これを聞くと結構恐怖ですね。

最近よく目にする食物繊維というもの。腸内細菌の餌だそうです。食物繊維を食べて腸内細菌は分裂して増えるみたいですが、現代では、話題にもなっている通り圧倒的にこの食物繊維の摂取が減っています。

 

このあたりの話が一番ためになりました。ぜひとも食事には気を付けていきたいですね。

 

次にストレスの話です。

よく聞きます。自分もよくためます。

リアプレイザルという何かの呪文のような言葉を初めて聞いたのですが、

緊張状態に陥りストレスがたまっていくあの時に、「楽しくなってきたぜ」とか、「興奮してきた」とかで自分を鼓舞する行為だそうです。

名前があったんですねー。自分もよくやってます。

寝不足がたまってくとダメージを修復できなくなっていくようです。

しかも、厄介なことに少しづつたまっていって、少しずつだめになっていくので、

なかなか一撃で倒しにくい敵なようです。

安心して寝れる状況が一番いいですね。仕事に追われたり、他の何かに追われたり、

後悔で眠れなかったり、まあ色々とあります。

 

現代において選択肢が多すぎるというのは感じていたことですが、本書はそれも言葉にしてくださっています。

古代の人生の目的といえば、生きる産む育てるだったと言っています。

現代ではさすがに生きるは変わってませんが、産むや育てるなどは別の目的に置き換えられたり、これプラス色々な目標という形で価値観が増えてきました。

 

しかし、逆にいえば選択肢が広がりすぎて未来がぼやけてしまった。

そのために目的がはっきりせずにその正体がつかめない。

結果、未来との心的距離が遠くなっていく。

ゆえに正体のわからない不安がのしかかってくるのだといいます。

これが示すことは未来への目的が明確であれば明確である人ほど、未来との正体がはっきりし、不安を消し去ることができるということです。

確かに金持ちになりたかったり、結婚したかったり、家ほしいなとかぼんやりした目的はあれど、いずれもそれだけが未来ではありません。

こういった不確定なことが自身に不安を招いているということなのです。

 

このようなことがわかりやすく書かれていて、自分が印象に残ったのはこの2つでした。他も面白かったですが、書ききれません。

こういった漠然としたものに対して言語化している本書は素晴らしいと思いました。

 

 

最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)